本棚や食器棚

本棚や食器棚には、特別な配慮が必要です。これはピアノなどの重い家具を置く場合にも同じなのですが、まずはその重みに耐えるような土台や柱を入れる必要があるということです。アパートの部屋などで、本の積み過ぎで床が抜けた、などという冗談のような話がありますが、本当にそのようなことが起こりえますので、とくに築20年以上経っている住宅では気を付けましょう。

また本棚や食器棚で気をつけないといけないのはもう一つあって、それは地震の際に棚が覆いかぶさってきたり、中のものが飛び散って怪我の原因になるということです。大きな震動が加わると、観音開きになっているものはストッパーがあっても開いてしまうことが多いのです。それによって怪我や下敷きになって動けない可能性もでてきます。

せっかくの家具がいざというときに凶器になってはいけませんから、天井から転倒防止の突っ張り棒を設置したり、ドアをロックする機能がついているものを選ぶといいでしょう。もし心配な場合は、従来の家具を買い替えてみましょう。まだ使えるのに勿体ないと思うかもしれませんが、安全にはかえられません。またいらなくなった本はなるべく処分したり、寄贈したりしましょう。いまは電子書籍にスイッチすることだってできるのですから。またもしどうしても捨てられない、処分できないときはストレージ、倉庫を借りることができます。特別な美術品、貴重品を保管するスペース、湿度、温度の管理の行き届いた部屋の一室も貸してくれますので専門業者に問いあわせてみましょう。