増築、改築の際の注意点

リフォームや建て替えをするにあたって色々な手続きや打ち合わせが必要になりますが、最初に検討しないといけないのが、増築、改築の際のできること、できないこと、つまり法律での規制です。

2世帯、3世帯住宅にしたいから3階建てにしたいといっても、建築基準法、都市計画法で許されていない限り、その住宅プランは実現不可能です。

増築では敷地全体の建ぺい率を調べないといけません。その建ぺい率によって建てられる住まいの広さ、増築には限度があります。また増築後の床面積が容積率以内におさめられることが必要です。その他、高さ制限、道路斜線制限、北側斜線制限、土地によっては外観の色彩まで決められている場所もあるのです。

その土地ごとの制限や決まりを守らないと、違法建築になってしまい、そもそも安心、安全に住む家の本分からは外れてしまうので気をつけましょう。10平方メートル以上増築するときは役所への届け出が必要なことや、トイレやお風呂以外の居室では一定の割合の窓が必要だったりして、かなり詳細に定められています。まずは建築士などの専門家に相談したほうがいいでしょう。

自分のなかで新しい部屋のプランやリフォームのアイディアを温めるのは自由ですが、なによりも現実可能なリフォーム、建て替えをしないと意味がありません。理想の住まいを実現するには、まずはその土地の限界を知り、出来る範囲でリフォーム、建て替えのプランを練ることですね。